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黒部の太陽
実は僕はダムが大好きです!
きっかけは小学校のころに社会科の教科書に載ってた利根川上流の八木沢ダムの写真で、そのキレイなアーチ状の巨大な姿に見とれてしまいました。日本の場合、大規模なダムはたいてい急峻な山奥に建設されるので、周囲の自然と巨大人工物、その背後の人造湖のコントラストがたまらない魅力なんですよねぇ。そのぶん行くのは大変ですが。
No.1ダムはなんといっても黒部ダムで、つい先日も1968年公開の映画「黒部の太陽」がBSで放送されましたが(4時間と長く、映画の出来もイマイチ)、僕にとっては2001年放送の犬HK「プロジェクトX」のインパクトが強く、その後3回も訪れてしまいました。特に夏の観光放水は大迫力で、キレイな虹が描かれます。ただし、G.W.中に行っても放水してませんので注意してください。ここは有名な立山黒部アルペンルートの一部なのですが、ダムから西(立山方向)に向かってケーブルカーとロープウェイを乗り継いだところにある標高2300mの大観峰は黒部ダムによる人造湖「黒部湖」を真下に見下ろせ、対面の北アルプスと合わせて超絶景です!
しかしまぁ、よくもこんな山奥に高さ200m近いコンクリートの大要塞を作ったなと驚きますが(富山県内では一番高い構造物だそうです)、その分大変な難工事で、171名もの殉職者が出てしまい、今でも慰霊碑の花が絶えることはありませんでした。近くの売店では中島みゆき「地上の星」が大音量でかかっていたのにはウケました。
その後、7年前には福島・新潟県境の奥只見ダムにインプレッサSTi「流星1号」でシルバーライン(新潟側からアクセス、ほとんどトンネル)を通って行きました。
今年もつい先月にはフルオープンのS2000「ブルーマーメイド号」でVTECサウンドを響かせながら福島の田子倉ダムに行ってきました。この2つのダムは共に只見川にあり、映画「ホワイトアウト」の舞台なのですが、どちらも直線的でイマイチなデザインのためか、ダムの外観だけはアーチ式でカッコいい黒部ダムが使われていました。
実はあまり知られてませんが、黒部(黒四)ダムの下流には戦前に建設された仙人谷(黒三)ダムがあり、こちらはより悲惨で400名以上の殉職者が出たそうです。
無資源国・日本の電力開発の大変さを決して忘れてはいけません。
小説「高熱隧道」ぜひ読んでみて下さい!
17.05.18 Thursday|カテゴリー:趣味
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