土の城。

「砂の城」といえば1987年の斎藤由貴の名曲ですが、茨城県に保存状態日本一(たぶん)の驚愕の「土の城」が存在するのをご存じでしょうか?
水戸市の南側に隣接する茨城町にある「小幡城」です!
建造物は全く残ってなくて、土塁と空堀だけの城跡なのですが、その保存状態がハンパなくて今でも陸上自衛隊の普通科部隊(いわゆる歩兵です)の陣地として使えるのではないかと思えるほどです。土塁は高いところで軽く10mを超えていると思われ、空堀の底を歩いて見学していくことになるのですが、案内板通りに進まないとマジで迷子になりそうなくらい入り組んだ、ほとんど迷路のような驚異的な平城です。無名ですが十分に名城といえると思います。城好きなら必見ですよ!
ただ、見学するなら絶対に冬に行くことをおススメします。かなり木が生い茂っている城跡なので、夏に行くとキモい生き物とか出てきそうですから(蛇とかヘビとかへびとか)。
世の中お城ブームで、「天空の城」竹田城、「新国宝」松江城、「キング・オブ・お城」姫路城が話題ですが(この冬休みに見てまわりました!)、たまには小幡城のような「埋もれた古城」もオツなものですよ。
行き方ですが、あまりにもマニアックな城なので、ナビでは検索できない可能性があります。地図上では東関道茨城空港線をはさんで茨城東高校(甲子園出場経験あり)の反対側なのですが、非常にわかりにくく、近くにはちっぽけな自動車修理工場(映画ALWAYSの鈴木オート程度)があるだけで、すみませんが行き方の説明は不可能です。まわりからはただの森にしか見えないし。僕はネットの画面の記憶を頼りに散々迷ったあげくやっとたどり着きました。城跡の入口に案内板と駐車スペースがあります。そこから本丸(井戸跡あり)まで徒歩15分くらいだったかな?
安心して下さい、モノノフはもういませんよ〜!

16.01.20 Wednesday｜カテゴリー：趣味