北の軍艦島

この夏、愛車ホンダS2000(ブルーマーメイド号)で岩手県から秋田県に向かって八幡平アスピーテラインを走行しました。
実は僕はダム好き(ダムラー)なだけでなく、廃墟フェチでもあるのですが、岩手県側のアスピーテライン沿いにナイスな廃墟スポットがあります。
かつて東洋一の硫黄の採掘量を誇った松尾鉱山跡で、労働者とその家族のための4階建ての鉄筋コンクリート製巨大アパートが10棟以上立ち並び、売店・病院・映画館・公衆浴場などが完備された最盛期1万人以上のまさにひとつの町が標高1000mの山の上に建設され、「雲上の楽園」といわれるほどの賑わいがあったそうです。
松尾鉱山は50年ほど前に閉山となりましたが、今でも八幡平の大自然のなかに忽然と姿を現すそのグレーのアパート群は大迫力ですよ。廃墟好きにとっての聖地はなんといっても長崎の世界文化遺産・端島(軍艦島)で、僕も去年念願かなって上陸できましたが、こちらが1隻の巨大戦艦だとすれば松尾鉱山跡の廃墟は大荒れの海原を航行する連合艦隊といったところでしょうか?
ただ軍艦島は長崎港から船で40分かかるうえに悪天候では上陸できませんが、松尾鉱山跡は自分でクルマで気軽に行けるのがナイスですね。実際僕が行った時もあいにくの雨でしたが、廃墟フェチの皆さんが入れ替わりやってきては写真を撮っていました。
その後、国内最強の強酸性温泉・玉川温泉(クセになります)を目指して秋田県方面にアスピーテラインを下っていったのですが、その途中、なんと雨の中、クマさんに出会ってしまいました!雨のためブルーマーメイド号の幌を閉じていて命拾いしましたが、もしオープンだったら非常にクマっていたと思うとゾッとしました。
廃墟フェチと玉川温泉ファンの皆さーん、生クマには注意しましょう!

17.12.03 Sunday｜カテゴリー：趣味